リハビリテーションは週に何回通えばいい?
結論からいうと、“週○回が絶対”ではなく、症状の時期(急性期か慢性期か)と目的(痛みを減らす/動きを戻す/筋力を付ける)で最適回数が変わります。
低周波(SSP)などの物理療法は痛みを和らげる助けになりますが、長期的には「運動療法(動かし方・筋力・姿勢)」が回復の中心になります。
目安はこの3パターン
① 週1回:軽症・セルフケアがうまくできている人
痛みが落ち着いてきた
可動域や筋力が戻りつつある
家での運動を継続できる
→ 月4回ペースでフォーム確認・負荷調整が目的
② 週2回:いちばん多い標準プラン
痛みがまだ残る/動きが硬い
日常動作で困っている
運動の習慣化がまだ不安
→ “治療+運動のやり方”を身体に覚えさせる時期
③ 週3回:急性期〜回復初期、または術後・スポーツ復帰を急ぐ人
痛みが強い、炎症や筋スパズムが強い
手術後・骨折後などで「落ちた筋力を短期で戻したい」
競技復帰の期限がある
→ まず頻度を上げて立て直し、落ち着いたら週1〜2回へ減らします
症状別の“通い方”イメージ
急性の腰痛・首肩の痛み(出てすぐ):まず週2〜3回を2週間 → 落ち着いたら週1〜2回
慢性腰痛・肩こり・膝痛(長く続く):基本は週1〜2回を6〜8週間(+毎日のセルフ運動)
術後(例:膝・肩など):回復初期は週2〜3回が多く、状態に合わせて段階的に減らす
スポーツ障害:練習量と痛み次第で週2〜3回→競技復帰に合わせて調整
「通院回数」を決める3つのポイント
痛みの強さ・波(夜間痛、動作痛、翌日の反動)
関節の硬さ・筋力低下の程度(左右差、可動域)
家での運動ができるか(時間・理解・継続)
この3つで、同じ診断名でも最適回数は変わります。
効果を最大化するコツ(ここが大事)
SSPなどで痛みが軽くなったら、その“動かせる時間”に運動療法を入れるのが最短ルートです。
通院頻度よりも、実は
「家で毎日10分でも続くメニュー」×「週1〜2回のフォーム調整」
が一番結果が出やすいです。
受診の目安(回数を増やした方がいいサイン)
痛みが2週間以上ほぼ変わらない/悪化
しびれや脱力が強くなる
夜間痛が増える、眠れない
日常動作(歩行・階段・仕事)が明らかに落ちている
まとめ
目安は 週1回(維持・確認)/週2回(標準)/週3回(急性期・術後・競技復帰)
痛みを落ち着かせる物理療法(SSP)と、再発を防ぐ運動療法を組み合わせるのが効果的
最終的には症状と生活に合わせて「増やす/減らす」を調整するのが正解
南多摩クリニックでは、症状に応じてSSP治療を含めたリハビリ計画をご提案できます。まずは医師・リハビリスタッフにご相談ください。