圧迫骨折

圧迫骨折

圧迫骨折は年齢とともに骨がもろくなり、尻もちをつくなどのちょっとした衝撃でつぶれる場合や、知らない間に徐々に体の重みを支えきれずに骨がつぶれてしまうことがあります。

閉経後の女性に多く、骨粗しょう症が大きな原因の一つと言われています。

圧迫骨折を生じると、少しの体の動きでも腰や背中に強い痛みを感じ、生活が著しく制限されてしまいます。

圧迫骨折の治療が上手く行かないと、いつまで経っても重い痛みやしびれが残るケースがあります。

ひどい場合には神経麻痺を生じ、寝たきりの原因となってしまう可能性もあります。

症状

尻餅をついたり物を持ち上げてから腰・背中が痛い

  • 朝起き上がる時に腰・背中が痛い
  • 腰・背中が痛くて寝返りができない
  • 圧迫骨折の治療をしているが、痛みが続いている
  • 背中が丸くなった

圧迫骨折の症状には、以下のようなものがあります。

痛み

骨に加わる圧力が原因で、強い痛みを感じることがあります。
痛みは、局所的な部位や全体的な部位に感じることがあります。

腫れ

骨折部位が腫れたり、赤くなったり、熱を持ったりすることがあります。

青アザ

骨折部位に青アザが現れることがあります。

関節の可動性低下

骨折が関節近くにある場合、関節の可動域が制限されることがあります。

異常な骨の動き

骨折した部位が歪んだり、異常な角度で曲がったり、突き出たりすることがあります。

痛みや症状の悪化

骨折を放置すると、痛みや腫れが悪化することがあります。
また、複雑な骨折では、内部出血や感染症のリスクも高まることがあります。

圧迫骨折を疑った場合には、早期に専門医による診断と適切な治療を受けることが大切です。

診断

X線検査・MRI検査・骨塩定量検査で確定診断します。

生じている圧迫骨折が新しい骨折なのか、すでに治っていて変形のみ残っているのか、MRI検査で診断が可能です。

圧迫骨折の診断には、以下のような方法をとります。

症状の聴取

患者の痛みや腫れ、関節の可動域に関する症状についての詳細な聴取が行われます。

身体検査

患部の腫れ、熱感、圧痛、可動域制限などの身体的な変化を評価するために、身体検査が行われます。

 X線検査

X線検査は、骨折の有無を確認するために最も一般的に使用される検査です。

MRI検査

MRIは、骨折部位周辺の軟部組織の損傷や変化を評価するために使用されることがあります。

圧迫骨折の診断は、上記の方法を組み合わせて行われます。

適切な診断と治療法の決定には、医師の専門的な判断が必要です。

治療

一般的に新鮮な圧迫骨折の治療は、痛み止めを飲んで安静にすることも大事ですが、しっかりとしたコルセットを作成して装着することも大事です。

また圧迫骨折の原因が骨粗しょう症であった場合、骨形成剤を使って骨密度の低下を防ぎ、再発しないように治療を進めていく必要があります。

圧迫骨折の治療には、以下のような方法があります。

安静

圧迫骨折が起きた部位を安静にすることが重要です。
痛みや腫れを軽減するために、患部に氷をあてることも効果的です。

固定

骨折部位を固定することで、骨の治癒を促します。

経口薬物療法

骨折の痛みや炎症を緩和するために、痛み止めや抗炎症薬が処方される場合があります。

圧迫骨折の治療は、骨折の種類や場所、状態によって異なります。

適切な治療法を決定するためには、医師の診断と指導が必要です。

リハビリテーション

圧迫骨折のリハビリテーションの目的は、骨折部位の治癒を促進し、患部の機能を回復させることです。

以下は、圧迫骨折のリハビリテーションで行われる可能性のある一例です。

疼痛管理

疼痛管理は、鎮痛薬の使用、温湿布、電気刺激、マッサージ、ストレッチなどによって行われます。

運動療法

骨折が完全に治癒する前に、軽度の運動療法が行われることがあります。

これは、患部の筋力を維持するために重要です。例えば、足首の圧迫骨折の場合、足首を軽く動かしたり、足首を曲げ伸ばしする練習を行います。

機能訓練

骨折が治癒した後、患部の機能を回復させるために、機能訓練が行われます。これには、患部の筋肉の強化、可動域の改善、バランスや姿勢の改善などが含まれます。

日常生活訓練

リハビリテーションの最終段階では、患者が日常生活で患部を正常に使用できるように、日常生活訓練が行われます。これには、階段の昇降、歩行、着替え、入浴などの日常生活動作が含まれます。

リハビリテーションのプログラムは、患者の状態や進行状況に応じて個別に設定されます。

リハビリテーションは、専門の医師や理学療法士の指導のもと行われることが望ましいです。

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