橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折とは、前腕の骨である橈骨の手首側端部分が骨折することを指します。

通常、転倒などで手首を強打することで発生します。

橈骨は手首の骨の一つであり、手首の動きを支える重要な役割を持っています。

橈骨遠位端骨折が起こると、手首の動きが制限される場合があります。

症状

橈骨遠位端骨折の症状は以下のようなものが挙げられます。

激しい痛み

腫れや打撲感

橈骨遠位端部の変形(場合によっては、手首が外側に曲がってしまうことがあります)

手首の動きの制限(特に、手を上方向に動かすことが困難になることがあります)

手指や手の感覚や動きの異常(重症の場合に起こることがあります)

これらの症状がある場合には、早期の診断と治療が必要です。

診断

橈骨遠位端骨折の診断には、主に以下の方法が使われます。

診察

患者の手首の状態を確認し、痛みや腫れ、動きの制限、手関節の変形などを評価します。

X線検査

X線を撮影することで、橈骨遠位端部の骨折の程度や骨片の移動などを確認します。

MRI検査

軟部組織の状態を評価するのに役立ちます。
X線ではっきりしない骨折の鑑別にも役立ちます。

診断のためには、病歴や現在の症状、診察結果、画像検査などを総合的に判断する必要があります。

治療

橈骨遠位端骨折の治療方法は、骨折の種類、程度、患者の年齢や生活習慣などによって異なります。

一般的には以下のような治療法が用いられます。

保存的治療

橈骨遠位端骨折の中でも、骨片がほとんど移動していない軽度のものや、高齢者、活動量の低い患者には、手首の固定と経過観察で治療する場合があります。

外固定

手首の固定をする方法で、金属製の棒や板を手首の周囲に固定することで、骨折部位を固定し治療します。比較的軽度の骨折に有効で、手首の動きを制限しないため、リハビリが早く始められます。

内固定

手術を行い、骨折部位にプレートやネジなどの金属器具を用いて、骨折部位を固定し治療します。
重症の骨折に有効で、手首の動きを制限するため、リハビリは手術後に開始されます。

合併症治療

橈骨遠位端骨折の治療中に合併することがある神経損傷や血管損傷などの合併症を適切に治療することも重要です。

治療方法は、患者の状態や症状に合わせて医師が判断し、最適な方法を選択します。

治療には、痛みの緩和や炎症の抑制、適切な固定やリハビリテーション、必要に応じて手術や合併症の治療などが含まれます。

リハビリテーション

橈骨遠位端骨折のリハビリテーションは、手首の可動性を回復させ、手首の力と機能を改善することを目的としています。

通常、手首の可動性を回復するために、リハビリテーションは3つの段階に分けられます。

動かせない場合のリハビリテーション

手首を動かすことができない場合は、リハビリテーションを始める前に、手首を保護するためにサポーターが使用されることがあります。
サポーターが付けられた後、リハビリテーションは、手首の周りの筋肉を強化するために、軽い運動やストレッチングから始まります。

可動域漸進的拡大

手首が動くようになったら、リハビリテーションは、手首の可動域を漸進的に拡大するためのエクササイズに移行します。
これには、手首を上下左右に曲げたり伸ばしたりする動作、手首を回転させたり曲げ伸ばししたりする動作が含まれます。

力の回復と日常動作への復帰

手首の可動域がほぼ回復したら、リハビリテーションは、手首の力と機能を改善するためのエクササイズに移行します。
これには、重い物を持ち上げるためのエクササイズや、手首の力を増強するためのエクササイズが含まれます。
この段階で、患者は通常、日常動作に戻ることができます。

橈骨遠位端骨折のリハビリテーションは、手首の可動性を回復するために慎重に進める必要があります。

リハビリテーションには個人差がありますので、理学療法士の指示に従って適切に行う必要があります。

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