エクロックゲル

エクロックゲル

エクロック®ゲルは、日本で初めて健康保険の適用が認められた原発性腋窩多汗症用の塗り薬です。

(エクロックゲル 1本 約2,900円(3割負担の場合))

エクロック®ゲルの有効成分であるソフピロニウム臭化物は、交感神経からの汗を出す指令をエクリン汗腺が受け取れないようにブロックし、発汗を抑制します。

1日1回、脇に外用するだけで汗の量を改善する効果が期待でき、多汗症でお悩みの方に新しい選択肢を提供します。

※エクリン汗腺は、皮膚内にあり、主に体温調節のために水分の多い汗を分泌する器官です。
多汗症の症状である大量の汗は、主にエクリン汗腺から出ています。

「ラピフォートワイプ」はふき取りタイプで、「エクロックゲル」はボトルタイプで手に薬液が付かないのが特徴の一つです。

このような方におすすめ

  • 汗の量が多い(多汗症)
  • 服の汗じみが気になる
  • 緊張で汗が止まらない
  • 汗をかくとワキの臭いが気になる
(科研製薬株式会社HPより)

原発性腋下多汗症とは

多汗症には、「全身性多汗症」と「局所多汗症」があり、他の病気に伴って発生する「続発性」と、原因が不明な「原発性」があります。

原発性腋窩多汗症は、緊張や自律神経の乱れなどの精神的な要因や、気候の暑さや室温といった温度条件に関係なく、脇の下から多量の汗が分泌され、「日常生活に支障をきたすほど」の症状を指します。

(「日常生活に支障をきたすほど」とは、衣服の選択が制限されたり、頻繁に衣服を交換しなければならなかったり、頻繁にシャワーを浴びる必要がある状態を指します)

判断基準

国内の基本的な治療ガイドラインによれば、原発性局所多汗症を診断するには、以下の条件が満たされる必要があります。
つまり、病気や障害による多汗症ではなく、脇の下の多量の汗が6か月以上継続しており、以下の6つの症状のうち少なくとも2つ以上が当てはまる場合、原発性腋窩多汗症と診断されます。

  • 症状が最初に現れるのが25歳以下であること
  • 左右両方で同じように発汗が観察されること
  • 睡眠中は発汗が停止していること
  • 1週間に1回以上多汗の症状が現れること
  • 家族に同様の疾患の患者がいること
  • わきの汗によって日常生活に支障をきたすこと

腋窩多汗症は局所多汗症の一種であり、多汗症の約半数を占めています。
特徴的な点は、精神的な要因や気候・室温などの温度条件に関わらず、多量の汗が分泌されることです。
わきの汗の原因は、エクリン汗腺と呼ばれる種類の汗腺で、交感神経から分泌されるアセチルコリンという物質が汗腺を刺激して多量の汗が分泌されることにあります。

エクロックゲルの長期的な効果

エクロック群は基材群より有意に高く、エクロック群の基材群に対する優位性が検証されました。
エクロック群で60.3%であり、基材群の47.9%と比較して有意な改善が見られました。
エクロックゲル群では77.3%であり、基材群の66.4%と比較して有意な改善がみられました。
両腋窩発汗重量が、228mgから6週目に70.6mgと推移しました。

ツイストボトルの使い方

STEP
STEP

※吐出⾯に残った薬は、ティッシュペーパーなどでていねいに拭き取り、キャップをしっかりしめてください。
その後、直射⽇光、⽕気を避けて、こどもの⼿の届かないところに室温で保管してください。

よくある質問

使用量の目安を教えてください。

1回の使⽤量は、アプリケーター付きボトルの場合、右わきにポンプ1押し分、左わきにポンプ1押し分です。
ツイストボトルの場合、右わきに1回分、左わきに1回分です。

塗り忘れた場合はどうすればよいですか?

塗り忘れた場合は、気付いた時点で塗布してください。
2回分を1度に塗布しないでください。

ボトル1本でどの程度の期間使用できますか?

1⽇1回、両わきに使⽤した場合、20g⼊りボトル1本が少なくとも14⽇分、40g⼊りボトル1本が少なくとも28⽇分に相当します。

治療にはどのくらいの期間が必要ですか?

6週間を効果判定の目安とし、対症療法薬であることから、改善が認められた後も塗布を継続してください。

妊婦への投与は可能ですか?

妊婦を対象とした臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与してください。
動物実験(ラット:皮下投与)において、胎盤通過性が報告されています。

授乳婦への投与は可能ですか?

授乳婦を対象とした臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
動物実験(ラット:皮下投与)において、乳汁中に移行することが報告されています。

小児への投与は可能ですか?

12歳未満の小児等を対象とした国内臨床試験は実施していないため、安全性は確立していません。

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