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アキレス腱損傷

アキレス腱損傷は、脚の下部にあるアキレス腱(かかとの後ろにある太い腱)が損傷を受けた状態を指します。

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉と踵の骨をつないでいるため、歩行や走行時に膝を伸ばすのに重要な役割を果たしています。

 

アキレス腱損傷は、通常、脚を急激に伸ばしたり、脚が突然伸びたりすることによって引き起こされます。

スポーツでの急激な動きや、ジャンプ、着地、スタート時の加速、長時間の運動後の疲労などが原因となることがあります。

 

アキレス腱損傷の症状には、激しい痛み、腫れ、赤み、強い緊張感、踵を踏むことが難しくなることなどがあります。

 

軽度の場合は、安静にしているだけで治癒することもありますが、重度の場合は手術が必要になることもあります。

 

アキレス腱損傷は、早期に適切な治療を受けることが重要です。

損傷の程度に応じて、適切な治療計画を立て、リハビリや予防策を行うことで、再発を防止することができます。

 

症状

 

アキレス腱損傷の症状には以下のようなものがあります。

 

  1. 強い痛み: アキレス腱損傷の最も一般的な症状は、腱の痛みです。急激な痛みが起こることが多く、歩行、走行、跳躍、着地などの脚に負荷をかける動作で痛みが激しくなることがあります。

  2. 腫れ: アキレス腱損傷によって、腫れが生じることがあります。腫れは、損傷部位が熱くなる、膨らむ、赤くなるなどの症状を引き起こすことがあります。

  3. 強い緊張感: アキレス腱損傷によって、足首周辺に緊張感や硬直感を感じることがあります。これは、腱が炎症を起こし、硬くなっているためです。

  4. 歩行困難: アキレス腱損傷によって、足首を曲げることが難しくなることがあります。これによって歩行に支障が生じることがあります。

  5. 力が入らない: アキレス腱損傷によって、足首を動かす力が弱くなることがあります。重度の場合、足首を動かすことができなくなることがあります。

 

アキレス腱損傷は、症状が軽度な場合でも、適切な治療を受けることが重要です。

治療を受けずに損傷を放置すると、腱が切れることもあります。

 

診断

 

アキレス腱損傷の診断には、以下のような方法があります。

 

  1. 身体検査: 医師は、患者の足首やふくらはぎを触診し、アキレス腱に痛みがあるかどうかを確認します。また、患者が足首を曲げたり伸ばしたりする動作を指示し、痛みや違和感を確認することもあります。

  2. MRI(磁気共鳴画像診断): MRIは、アキレス腱損傷の程度や場所を確認するために使用される検査です。MRIは、高周波の磁場と電磁波を使用して、身体内部の詳細な画像を作成します。

  3. 超音波検査: 超音波検査は、アキレス腱損傷の程度を詳しく調べるために使用されることがあります。超音波検査は、高周波の音波を使用して、身体内部の詳細な画像を作成します。

  4. X線検査: X線検査は、骨に異常があるかどうかを確認するために使用されます。アキレス腱損傷による骨の変形は稀ですが、X線検査は痛みの原因が骨折や骨の異常である場合にも役立ちます。

 

アキレス腱損傷の診断は、適切な治療を行うために非常に重要です。

診断を受けた後、医師は患者の症状や損傷の程度に応じて、適切な治療法を決定します。

 

治療

 

アキレス腱損傷の治療は、損傷の程度によって異なりますが、以下のような治療法が一般的に用いられます。

 

  1. 保存的治療: アキレス腱損傷が軽度である場合、保存的治療が行われることがあります。これには、足首を固定するためにギプスを使用したり、物理療法やストレッチング、アイシングなどの治療が含まれます。患者は、安静にして、足首に負荷をかけないようにしなければなりません。

  2. リハビリテーション: アキレス腱損傷の治療後、リハビリテーションが必要になります。リハビリテーションには、運動療法や物理療法が含まれます。これにより、腱が十分に回復し、患者が正常な生活を送ることができるようになります。

 

アキレス腱損傷は、治療が遅れると、慢性的な痛みや腫れを引き起こす可能性があるため、早期治療が重要です。

治療の選択は、患者の年齢、生活スタイル、活動レベル、損傷の程度、医師の判断によって決定されます。

 

リハビリテーション

 

アキレス腱損傷のリハビリテーションは、損傷の程度や手術の有無に応じて異なりますが、一般的には以下のようなプログラムが行われます。

 

  1. 保護期間中: 足首を固定し、患部に負荷をかけないようにします。

  2. 可動域運動: 保護期間が終了したら、可動域運動を開始します。これには、足首を上下左右に曲げたり伸ばしたりする運動が含まれます。

  3. 強度トレーニング: 可動域運動の後、強度トレーニングを行います。これには、アキレス腱を強化する運動や、足首周りの筋肉を強化する運動が含まれます。

  4. プロプリオセプティブトレーニング: プロプリオセプティブトレーニングは、足首周りの筋肉を強化し、バランス感覚を改善するためのトレーニングです。これにより、再発を防止することができます。

  5. 機能トレーニング: 機能トレーニングは、日常生活で必要とされる動作をトレーニングすることです。例えば、歩行やジャンプなどの動作を行います。

 

アキレス腱損傷のリハビリテーションには、時間と忍耐が必要です。

理学療法士の指導の下、正しい方法でトレーニングを行うことが重要です。

また、痛みや不快感がある場合には、トレーニングを中断する必要があります。

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